◇Robert Palmer Every Kinda People(愛しき人々) アルバム 「Double Fun」(1978)収録
ソウルフルな歌声と共にR&Bからハードロックまでこなす柔軟で抜群の音楽センスで音楽シーンを席巻し、そのウィットとユーモアに富んだ人柄から多くの人々に愛された今は亡きロバート・パーマーの4作目のアルバム 「Double Fun」からの一曲。作詞、作曲は「All Right Now」や「Mr.big」のヒットで知られる60年代後半から70年代前半にかけて活躍した、イギリスの実力派ブルースロック・バンド「フリー」の名べーシスト、アンディ・フレイザーが手がけています。この動画はTV番組でのライブ映像ですね。素晴らしい演奏だったので今回はこちらを掲載しました。オリジナル盤はこちらです。
この曲を選曲した理由は、女性ボーカルでカバーしたいと思っていたこともあるのですが、最近、若手の女性ミュージシャンが80年代に活躍した歌手の曲、例えばクレア&ザ・リーズンズがジェネシスの1983年のヒット曲「That's All」をカバーしたり、バース&ビーが「private eyes」や「Kiss on My List」などホール&オーツをカバーしているのを耳にしたことがきっかけです。70年代後半の曲なのでちょっと反則気味でもあるのですが(笑)
◇simply red / thank you アルバム「Love and The Russian Winter」(1999)収録
1985年のデビュー以降、圧倒的な歌唱力とその高い音楽性から、「二人の絆」「stars」などの大ヒット曲を放ち、イギリスを中心に世界中で高い評価と記録的なヒットを記録、惜しくも2010年に活動を停止したミック・ハックネル率いるイギリスのソウルバンド「シンプリー・レッド」の1999年に発表した7作目のアルバム「Love and The Russian Winter」からの一曲。
シンプリー・レッドといえばカバーが抜群にうまいアーティストですが、この曲 「thank you」はミック・ハックネル自身によるオリジナル作品です。シンプルでいながら何度も聞き返したくなる不思議な味わいを持つこの曲は、彼自身の持つ一流の音楽性とソングライティング能力が発揮された珠玉の名曲といえるでしょうね。この曲が収録された「Love and The Russian Winter」ではこれまで彼の片腕としてプロデュース、レコーディングを担ってきた屋敷豪太(dr)、アンディ・ライト(key)に加え、鈴木賢司(G)を中心としたなど2000年以降のワールドツアー、レコーディングに参加するミュージシャンが参加していて、気心の知れたミュージシャンたちと共に創り上げたミック・ハックネルのリラックスした雰囲気が伝わる快作です。また本作以外ではこちらのベスト盤にも収録されています。
しかし、このアルバムをリメイクしていた際、パティー・マクアルーンは網膜はく離による視力の低下に加え、難聴を患うというミュージシャンとしては危機的な状況に陥っていましたが、そうした状況の中でも彼はこのアルバムを完成させました。この詳細についてはファンの方が主催されているサイト「Looking For PREFAB SPROUT」に詳しく記載されています。身体を蝕む逆境に立ち向かい、自分自身の愛する音楽を作り出すことに全身全霊を傾け打ち込むパティー・マクアルーンの感動的なインタビューや彼のパートナーでもあった名プロデューサー、トーマス・ドルビーの本作への思いを率直に語ったブログの記事などが掲載されており、感動的で読み応えのある内容です。是非、ご一読を。
ただ、「トイ・ストーリー3」の予告でも使用された「losing you」や「名探偵モンク」の最終回で流れた「when I gone」を聴いているとランディ・ニューマンは根は純粋で人の心を理解できる繊細な人で、それゆえあの毒舌になるのではないかとふと感じてしまいます。
「Feels like Home」もそうしたランディ・ニューマンの繊細さが発揮された作品です。彼のピアノを中心にストリングスやウッドベースドラムスが重なるアコースティックな編成に哀愁たっぷりの歌唱が重なるアレンジは包み込むような優しさに満ちていて、ランディ・ニューマンの持つ優しさと音楽に対する純粋さが垣間見れる珠玉の一曲となっています。
坂本真綾さん+ビートルズで選曲していったのですが、「two of us」もいいし、「Across The Universe」もいいといった感じでどんどん曲目が増えていってあっという間に10曲近く選んでしまいました。なんか手前味噌で恐縮なのですが、坂本さんによるビートルズのカバーアルバムって、音楽的にもまたセールス的にも非常に有益な企画だと思うのですが、いかがでしょうか?レコード会社のみなさん。